抄録
血圧は生体に関するストレスをよく反映する指標であるが、臨床現場や家庭で用いられるカフ振動法や聴診法などの非侵襲的な計測法は間欠的にしか計測できず、ゲームプレイ中のストレスを連続的に評価するには向いていない。一方、動脈血管へのカテーテル穿刺を伴う直接計測は著しく侵襲的であり、生理心理学実験のために用いるには不適切である。今回、我々は、非侵襲かつ連続的に血圧計測可能な血圧計測装置を用いて、VR ゲーム中の血圧などの循環動態関連指標と、光電脈波を連続的に計測してゲームプレイ中のストレス反応の検討を行ったので報告する。