抄録
照射距離を変化させて得られた種々の光強度で光重合コンポジットレジンを重合し,硬化深さを初め硬化体内部の反応率,重合率およびペンダント二重結合量の深さ方向に対する分布を測定し,これら重合特性に及ぼす光強度の影響を調べた.照射する照射量(光強度と照射時間の積)を一定にすると光強度,照射時間に関わらず硬化深さはほぼ一定の値を示し,硬化体内部の反応率,重合率およびペンダント二重結合量の各分布もよく一致した.硬化深さは照射量の対数で表され,この直線回帰式から使用した光照射器に対する材料の吸光係数および材料が硬化するのに必要な照射量(臨界照射量)を求めることができた.