2021(平成33)年度の大学入学者選抜より,各選抜において「学力の3要素」を多面的・総合的に評価する制度に変更される。その3要素のうち大学入学共通テストで測れない「主体性等」については,国はその評価を各大学の個別学力検査等で行うことを求めているが,「主体性等」をより積極的に評価するため高校調査書等の積極的な活用を促している。本稿は改革を機に改訂される調査書に注目し,「主体性等」評価に関する諸課題について,A大学の一般入試を参考に分析を行った。その結果,高校による評定平均値の差や「主体性等」評価に繋がる記載事項の量的な相違など,改革を前にした高校側の課題が明らかになった。