応用生態工学
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原著論文
ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)の遺伝的集団構造に対するダム湖の影響:
神奈川県酒匂川水系での検討
林 義雄谷田 一三
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2008 年 11 巻 2 号 p. 153-159

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抄録
ダム建設河川(神奈川県酒匂川)のヒゲナガカワトビケラ集団の遺伝的構造を,ミトコンドリア遺伝子(COI領域)を対象としたPCR-SSCP法により調査した.PCR-SSCP法のためのプライマーセット(増幅産物長160塩基)は,59個体のミトコンドリア遺伝子771塩基の配列から設計した.酒匂川とその近隣河川(相模川)の11地点より採集した330個体から,PCR-SSCP法による5つのSSCPタイプが認められた.SSCPタイプの頻度と多様度は,三保ダムを境界として,上流側と下流側(支流を含む)で明白に異なっていた.この結果は,三保ダムがヒゲナガカワトビケラの移動に対し,大きな障壁となっていることを示唆している.
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© 2008 応用生態工学会
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