東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所
2017 年 53 巻 9 号 p. 865-869
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地球環境や資源開発の観点から、グリーンシステムの開発は急務である。事実上無尽蔵な太陽光(可視光)エネルギーを有効利用できる有機合成反応系の一つとして、2000年代後半以降急速に発展してきたフォトレドックス触媒作用について、原理の解説および筆者らの研究成果を中心に最近の研究動向について紹介する。この反応系では、光増感剤触媒の励起状態の一電子移動酸化還元特性に基づいて誘起されるラジカル反応が鍵となっている。
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