石狩川源流地域では、1954年台風15号( 洞爺丸台風) により大規模な風倒が発生した。森林総合研究所北海道支所では、この風倒からの森林の再生過程をモニタリングするため、風倒前には極相に近い針葉樹林であった林分内の6か所の調査地において、植生調査と毎木調査を継続している。植生調査は、1957 ~1968年の各年と、1972、1976、1980、1984、1988、1998、2002、2009、2017 の各年に実施した。2 m × 30 ~ 50 m の大きさの帯状調査区を設定し、2 m × 2 m の方形区ごとに、階層( 高木、亜高木、低木、草本、ツル植物、蘚苔類)別に、各出現種について植生被度階級を6段階(0 ~ 1%: +、1 ~ 10%: 1、10 ~ 25%: 2、25 ~ 50%: 3、50 ~ 75%: 4、75 ~ 100%: 5)で記録した。毎木調査は、1993年、1998年、2002年、2009年、2017年に実施した。帯状調査区の幅を10 m に拡大し、樹高1.3 m 以上の幹について樹高と胸高直径を測定した。これらのデータを、機械可読な形式にまとめ、Creative Commons Attribution 4.0 International ライ センスのもとに公開した。