森林総合研究所研究報告
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積載量が異なるフォワーダを用いた長尺材集材生産性
鈴木 秀典 山口 智宗岡 寛子佐々木 達也田中 良明猪俣 雄太伊藤 崇之毛綱 昌弘瀧 誠志郎上村 巧有水 賢吾吉田 智佳史山口 浩和中澤 昌彦陣川 雅樹図子 光太郎
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2020 年 19 巻 1 号 p. 69-77

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抄録
長尺材生産におけるフォワーダを用いた集材作業の生産性を解明し、積載量や荷台の大きさが長尺材の集材生産性に及ぼす影響を明らかにするため、積載量の異なる車両による生産性を比較した。調査対象は、グラップルもしくはハーベスタによる荷積み、積載量4.8トンの中型および6トンの大型車両による集材、グラップルによる荷おろしの各作業とし、長尺材として6mおよび8m材、比較のために通常の4m材の生産性を調査した。荷の積みおろし作業では、丸太材積の違いを差し引いても、単位時間あたり作業量が大型車両を用いたときにやや大きくなった。荷台サイズが大きくなることによって作業性が向上したためと考えられる。集材時の走行速度について、各集材時の積載量を車両の最大積載量で除した積載率と、積載走行速度を空荷走行速度で除した速度率によって各集材走行を比較したところ、材長が長くなるほど、同一積載率における速度率が小さくなる傾向が見られた。この速度低下は、荷台からはみ出た長尺材によって積載時の重心位置が変化して不安定になることが原因と推定された。積みおろしおよび集材作業を合わせた集材工程の生産性は、中・大型車両とも4m材で最も大きくなり、材長が長くなるほど低下することが明らかとなった。しかし、長尺になることによる生産性の低下率は大型車両の方が小さく、長尺材の生産には大型車両の方が適していることが明らかとなった。
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