抄録
光触媒を用いた塗布型の防汚建材に関して,最近では下地の材料を選ばずに適用できる製品が多く見られるようになった。そのことによって、通常の塗料や仕上塗材等が施工されている上からクリヤータイプの光触媒系コーティング材を塗布することで,下地の材質感を損なうことなく防汚性能を付与することも可能となってきている。しかしながら,そのような仕様の耐久性に関してはデータがほとんどない。そこで,一般的な塗料が施工された表面に光触媒系コーティング材を塗布した仕様に関して,促進耐候性試験を行い,耐久性を評価した。また,これまでに筆者らが研究してきた,電気表面抵抗によって防汚性能を評価する方法に関して,検討の余地が残されていたため,今回,評価方法の検討を行った。