米国の教育誌 Science Educaticmには、1976年頃より現在まで「宇宙体系としての地球概念」に関する認識研究が多数掲載されている。また、これらの研究方法論の基盤には、J.Nussbaumらの開発した評価方法(面接法)がある。本研究では、このJ.Nussbaumらの評価方法に基づき、我が国の小3児童の「宇宙体系としての地球概念」に関する認識状態を調査した。そして次の結果を得た。1. J. Nussbaumらの評価方法、及び本概念に関する発逹モデルを用いて、我が国の児童(小3)の認識状態を円滑に記述・把握できた。2.本概念において、男女間の認識状態に有意な差はみられなかった。3.我が国の児童と諸外国の児章の認識状態には、有意な差があった。この要因として、文化・社会的環境・学校教育制度等の差異が考えられる。