日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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ISSN-L : 0387-1207
症例
内視鏡的切除術を施行した十二指腸乳頭部カルチノイドの1例
澤 美里五十嵐 良典岡野 直樹吉澤 香三村 享彦伊藤 謙三浦 富宏渡辺 学住野 泰清三木 一正羽鳥 努渋谷 和俊
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2009 年 51 巻 1 号 p. 26-33

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抄録
症例は65歳女性.胆管炎症状にて入院し,ERCPを施行した.主乳頭小帯部に粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め,生検にてカルチノイドと診断した.EUS上,粘膜下層を主座とする約5mmの腫瘍であり,粘膜下層に限局していると診断し,内視鏡的切除術を施行した.病理組織診断では,水平および垂直断端陰性,脈管浸潤陰性であり,完全切除したと考えた.切除後経過は順調であり1年6カ月後の現在,再発や遠隔転移は認めていない.
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© 2009 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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