日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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症例
膵管空腸吻合部静脈瘤に対してダブルバルーン内視鏡で止血を得た1例
正司 政寿芳炭 哲也根塚 秀昭江嵐 充治藤井 久丈
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2013 年 55 巻 10 号 p. 3416-3421

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抄録
症例は61歳女性.半年前に外傷性膵損傷に対して膵頭十二指腸切除術を施行された.タール便を主訴に受診し,上部下部消化管内視鏡検査を施行されたが明らかな出血源を特定できなかった.症状は自然に消失したため退院した.しかし,2週間後に再び症状が再燃した.再度上部消化管内視鏡検査を施行され,輸入脚からの出血が疑われた.ダブルバルーン内視鏡検査を施行したところ,膵管空腸吻合部静脈瘤を認めたためこれをクリッピングした.以後,4年6カ月経過したが症状の再燃は認めていない.膵頭十二指腸切除術後の膵管空腸吻合部静脈瘤に対してダブルバルーン内視鏡を用いた止血治療は有用と考えられた.
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© 2013 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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