目的:女性内視鏡医のキャリアサポート体制の現状を把握し,改善すべき点を明らかにする.
方法:日本消化器内視鏡学会指導施設1,280施設に対し「女性内視鏡医のキャリアサポート体制に関するアンケート調査」を行った.
結果:115施設(9.0%)より回答を得た.115施設中,キャリアサポート体制を有する施設は22施設(19.1%)のみであった.体制無しの施設中,検討中は41.1%であり,多忙,指導医不足等の理由により検討していない施設が57.8%であった.
結論:女性内視鏡医のキャリアサポート体制に対する関心が少ない実態が明らかとなった.サポート体制を有する施設での研修内容は充実していたが,少数であり,サポート体制を有する指導施設を増加させることが必要と思われる.そのためには女性内視鏡医のキャリアサポート体制に対する関心を高め,協力的な指導医を増やすことが重要である.