2018 年 60 巻 1 号 p. 21-26
症例は88歳女性.当院皮膚科で水疱性類天疱瘡に対しプレドニゾロン(以下PSLとする)投与中であった.PSL減量中に皮膚症状が悪化したため,内臓腫瘍の合併が疑われ当科へ紹介となった.消化管精査を行ったところ,胃前庭部小彎前壁よりに隆起性病変を認めた.生検による病理組織の結果は腺腫であったが,内視鏡所見にて早期胃癌が強く疑われたためESDを施行した.病理組織の結果は,治癒切除であった.ESD後,水疱の新生はみられずPSLは順調に減量されており,ESDによる早期胃癌の治療が有効であったと考えられる.