日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
保存的治療で軽快した胃ESD後の胃蜂窩織炎と考えられた1例
高柳 大輔 澁川 悟朗牧 匠荒川 典之五十嵐 亮山部 茜子藤澤 真理子佐藤 愛入澤 篤志
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キーワード: 胃ESD, 胃蜂窩織炎, 偶発症
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2018 年 60 巻 10 号 p. 2284-2289

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抄録

症例は91歳女性.早期胃癌に対してESDを施行し,翌朝より上腹部痛,発熱を認め,血液生化学検査で炎症反応の上昇を認めた.CTで肺炎像,free airはなく,胃壁の著明な肥厚を認め,上部消化管内視鏡検査では胃体部粘膜のびまん性の浮腫状変化と発赤を認めた.急性胃蜂窩織炎と診断し,直ちにTazobactom/Piperacillinの投与を開始し,速やかに改善した.胃ESD後の胃蜂窩織炎は稀ではあるが重篤な偶発症あり,画像検査で早期に診断し,適切で十分量な抗菌薬を投与する必要がある.

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© 2018 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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