症例は44歳,女性.発熱,腹痛,水溶性下痢を主訴に受診し上行結腸炎と診断した.治療反応不良のため行った下部消化管内視鏡検査では回腸終末部から全結腸に多発潰瘍を認め,上部消化管内視鏡検査では非特異的な所見のみだったが,生検でいずれの病変部からも非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を認めCrohn病(以下CD)が疑われた.経過で肝機能障害,高アミラーゼ血症,好酸球数増加を認め,肝生検およびEUS-FNAを行ったところCDの消化管外病変として肉芽腫性肝炎,膵炎,好酸球増多症を合併したと診断した.インフリキシマブ導入により消化管・消化管外病変は速やかに改善した.急激な経過で発症し消化管外病変の発症初期を捉え得たCDは稀であり,本症例はCD疑い病変ではあるが報告した.