2021 年 63 巻 9 号 p. 1639-1648
内視鏡治療の進歩に伴い,偶発症対策の重要性が高まっている.ポリグリコール酸シートおよびフィブリン糊を用いた被覆法は外科領域から内視鏡領域に応用された方法である.今回,本被覆法を内視鏡で実施する際の準備や実施方法などを,臓器別に食道,胃,十二指腸,大腸,そして目的別に,術後狭窄予防,遅発穿孔予防,後出血予防に関して自験例や想定される機序などを交えて解説した.外科領域での使用実績から,消化器内視鏡処置の偶発症対策としての広い応用が期待できるため,ひとつの選択肢として,同方法の理解の参考として頂きたい.