2022 年 64 巻 5 号 p. 1147-1157
小児に対する胆膵内視鏡は技術的難易度が高く,重篤な偶発症リスクも高い.頻度が低く専門家も少ないために施行体制が構築されていない施設も多いと考えられる.また,専用の内視鏡,治療デバイスがないことも問題である.当科では,比較的多数の症例を定期的に治療している.その際には成人用のスコープ,デバイスを使用し,小児科・小児外科のサポートにより鎮静下で施行している.また,全身麻酔の際にも院内の連携によりスムースに手術室が使用できる体制も構築している.今回は治療内容の説明と同意,麻酔,実際の手技,などについて解説し,われわれが取り組んでいる院内連携について紹介する.また,小児においては身体面のみならず精神面においても成人以上に配慮する必要があり,実際に注意している点についても言及する.