日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
総説
バレット食道腺癌の内視鏡治療
岩谷 勇吾 藤吉 祐輔島村 勇人
著者情報
ジャーナル 認証あり HTML

2026 年 68 巻 6 号 p. 1137-1149

詳細
抄録

本邦におけるバレット食道腺癌の基本治療戦略は,ESDによる病変の一括切除と,残存バレット食道の慎重な経過観察である.一方,バレット食道腺癌患者の多い欧米と本邦では,診断から治療に至るまで様々な相違点があるが,最大の相違点は内視鏡治療のゴールそのものが異なるということである.すなわち,欧米では可視病変(visible lesion)の内視鏡切除(EMR/ESD)をしたのち,残存バレット食道に対してRFAなどによるablation治療を行うことで,バレット食道そのものを根絶(eradication)させることが治療の最終的なゴールとなる.これをEndoscopic Eradication Therapy(EET)と言い,欧米における標準治療となっている.本稿では,本邦と欧米の様々な相違点について触れながら,本邦の課題と今後の展望について論じる.

著者関連情報
© 2026 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top