抄録
胃Xanthomaについては内視鏡の発達・普及にともない容易に確認されるようになりその研究も多少行われているが,胃以外の消化管のXanthomaについてはほとんど記載がない.今回,われわれは胃・大腸に多発したXanthomaをもつ1症例を経験したので,主に大腸Xanthomatosisについて内視鏡的,血液学的,組織学的に検討した成績を報告する. 症例は61歳の女性で,下腹部痛・下痢・全身倦怠感・体重減少を主訴として受診・注腸X線検査にてpolyposisを指摘,大腸内視鏡検査施行し直腸から盲腸までの大腸全域に斑状型,平盤隆起型,茸状型の各々の形態を呈した無数のXanthomaと2個の腺腫性ポリープを認めた.加えて本症例は15~16個もの胃Xanthomaの存在も指摘されている.