日本消化器内視鏡学会雑誌
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マイクロ波凝固が胆管狭窄解除に有効であった肝内結石症の1例
浅野 正裕嶋田 満三島 直也藤原 庸隆加藤 肇服部 和彦
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1987 年 29 巻 4 号 p. 724-728_1

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抄録
 患者は77歳の女性,右季肋部痛と黄疸を主訴として来院.腹部超音波,CT,PTCによって左肝管に狭窄を伴う多数の肝内結石と総胆管結石が認められた.患者が手術に同意しなかったので,経皮経肝胆道鏡的載石術を行なった.しかし,左肝管に著明な狭窄があり胆道鏡の挿入が不可能であった.そこで,マイクロ波凝固とPTCS用ドレナージカテーテルを用いて狭窄部拡張術を試みた.マイクロ波凝固は胆道鏡用の外径1.8mm,先端針長2mmの針状電極を使用し,30watt,15secの条件で計24回施行した.拡張術後,左肝管狭窄部は解除され胆道鏡も楽に通過できる様になり,その後の載石術は容易に行うことができ,完全に載石できた.マイクロ波凝固は安全性に優れていることから肝内胆管狭窄部の解除に有用と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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