本研究の目的は,インターネットにおける誤情報発信リスク評価を測定する尺度を作成し,信頼性と妥当性を検討することである.研究1では大学生 (n = 150) を対象とした探索的因子分析を行い,自分が発信した誤情報が拡散するリスクに対する「拡散性リスク評価」と,誤情報が社会に影響を与えるリスクに対する「影響性リスク評価」の2因子から構成される誤情報発信リスク評価尺度を作成し,十分な尺度の信頼性を確認した.また,既存の心理尺度との関連によって構成概念妥当性を確認した.研究2では成人 (n = 962) を対象とした確認的因子分析によって同様の因子構造を確認した.また,インターネットでの情報接触頻度との関連によって構成概念妥当性を確認し,情報発信頻度との関連,および誤情報発信課題における記事紹介の傾向との関連によって予測的妥当性を確認した.