日本消化器内視鏡学会雑誌
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原発性肝癌に対するTAEおよび抗癌剤動注療法後の胆管像の検討―肝内胆管壊死を来した3例を中心に―
長谷部 修, 清沢 研道, 松田 至晃, 嶋倉 勝秀, 武川 建二, 赤松 泰次, 中野 善之, 袖山 健, 古田 精市, 梶川 昌二, 堀米 直人
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1992 年 34 巻 7 号 p. 1569-1579

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抄録
 肝動脈内抗癌剤動注療法および肝動脈塞栓療法(TAE)が施行された原発性肝癌10例に対して術後ERCを施行し,3例に広範かつ高度な肝内胆管壊死を認めた.胆管像の特徴は肝門部から末梢胆管に至る高度の不整狭窄像が主体で,原発性硬化性胆管炎の胆管像に類似していた.3例とも胆嚢壊死・肝梗塞を合併しており,胆管壊死の原因として肝動脈末梢から類洞に至る虚血が考えられた.虚血の原因に関してはいずれも塞栓物質はgelfoam particleを用い,リピオドールの使用量も少なく,またCisplatin(CDDP)動注のみで発生している症例もあることから,TAEそのものの関与よりもむしろ動注抗癌剤,特にCDDPの血管障害(血栓症)によるものと推察された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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