日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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全大腸炎型潰瘍性大腸炎と類似の内視鏡所見を呈したアミロイドーシスの1症例
小松 重幸林 隆正大家 宗彦阪本 憲一野村 高二田野 伸雄西森 武雄里見 匡迪前川 宗一郎澤田 幸男下山 孝
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1993 年 35 巻 3 号 p. 547-553_1

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抄録
 症例は32歳,女性.頑固な水様下痢を主訴として来院.注腸X線検査で直腸から盲腸まで連続してハウストラが消失し,大腸内視鏡検査では直腸から横行結腸までびまん性にびらん,潰瘍を認めた.生検組織にアミロイド沈着が確認され,過マンガン酸カリウム処理抵抗性のCongo-Red染色所見より・原発性アミロイドーシスと診断された.IVH,DMSO療法などで潰瘍性大腸炎様所見が改善し,外来通院をしていたが,その後腎不全を呈し,死亡した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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