2025 年 48 巻 3 号 p. 99-102
81歳男性が,遷延する発熱,酸素化低下を主訴に受診した.造影CT検査で結核性リンパ節炎・胸膜炎・心膜炎が疑われた.胸水検査やリンパ節生検を行うも,結核菌の証明はできなかったが,PET-CT検査で心膜に瀰漫性の集積を認め,心膜生検を施行した.心膜周囲の内容物から結核菌PCRが陽性となり結核性心膜炎の診断となった.結核感染症において,組織生検による結核菌の証明は重要である.標的臓器を特定できていない症例において,PET-CT検査を使用することで,活動性を有する臓器を特定でき,不要な組織生検による侵襲性の低減や診断にかかる過程をより短縮する可能性がある.