抄録
Montmorillonite表面におけるグリシン(Gly)の重合化と水の影響について見積もるために,Gly-montmorilloniteを異なる含水量(0~60wt%)で150℃96時間加熱した。無水条件下では,45%のGlyが残存し,DKP(13%)やGly5の生成が確認された。一方,含水率が10~60%の場合,65~90%のGlyが残存し,ペプチドの生成率は含水率の上昇に伴って低下した。水が存在する場合,GlyはMontmorillonite中で複合体のまま保持されるが,周辺に水がなくなると重合化が進む。粘土鉱物が関与して化学進化が進む環境としては,無水または限りなく水が少ない環境が適していると言える。