抄録
2011年7月から2013年3月の期間で、沖縄本島における降水中の210Pbと7Beの季節変動について調べた。その結果、単位面積あたりの210Pbの濃度は0.46-49.7Bq/m2で平均15.9Bq/m2となった。7Beの濃度は5.7-221 Bq/m2で平均90.7Bq/m2となった。両核種とも夏に低く冬に高い傾向を示した。これは、夏季は南方からの海洋性気団に支配され、冬季に北方からの大陸性気団に支配される沖縄の特徴と一致する。土壌、岩石起源の210Pbは南方から風が吹く夏季は少なく、北方から風が吹く冬季に多く輸送されると考えられる。また、7Beは高緯度地域で濃度が高くなるため、南方から風が吹く夏季は低く、北方から風が吹く冬季に高くなったと考えられる。