日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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S03 環境放射能研究の最前線
海洋環境における放射性核種のデータベース作成とその解析からわかる東電福島事故起源セシウムの太平洋での長期広域挙動
*青山 道夫
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p. 186-

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抄録

2011年3月に発生した福島第一原発事故では、事故由来の様々な放射性核種が環境中に放出された。海洋環境における海水、堆積物、海洋生物等の各種の試料の放射性核種の測定値について、論文に付随して出版されたデータおよび国内外のモニタリングデータを収集し、HAMデータベースを2004年に、HAMGlobal2019を2019年に出版してきた。今回著者らが分析したデータ、国際原子力機関IAEAのデータベースMarisに収録されているデータおよびここ数年間で出版された論文や国内外の報告書に収録されているデータを追加したHAMGlobal2021を作成している。現時点で海水中の放射性核種に関しては世界最のデータベースである。このデータベースに収録したデータを太平洋とその縁辺海の海域毎に抽出し解析した結果をもとに、福島事故起源セシウムの太平洋での長期広域挙動を概観する。

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