日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
標準試料を用いたLA-ICP-MS/MSによる初期胚の多元素空間分布分析法の改良
*田中 正太郎大久保 奈弥大野 剛
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p. 195-

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抄録

メタロミクスの分野において、生物の初期胚における金属元素分布を調べることは、金属元素の発生段階における働きを知る上で重要であり、様々な空間分布分析方法が目的に応じて用いられている。特に、レーザーアブレーション誘導結合プラズマ質量分析法(LA-ICP-MS/MS)はppb レベルの多元素同時分析が可能であるため、注目を集めている。しかし、標準が存在しないため、様々な問題が存在する。そこで、本研究では、標準試料を作成することで、カエルとサンゴの初期胚を対象としたLA-ICP-MS/MS による分析法の改良を試みた。作成した標準試料を用い、サンゴ胚に対して、定量化を行った。その結果、ppbレベルでの定量結果が得られた。また、長時間の分布分析について、標準試料を用い感度変化の補正を行ったところ、5時間の測定中に2~3割程度の感度低下が起こっていた、CuやFeに関しても補正結果を得られた。以上の結果より、LA-ICP-MS/MSを用いた分析における自作標準試料の有用性が確認された。

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