日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
L体過剰アミノ酸水溶液の圧力誘起結晶化のその場観察と不斉濃縮の可能性の検討
*吉岡 美香小林 大輝鍵 裕之
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キーワード: アミノ酸, 高圧, 不斉濃縮
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p. 129-

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抄録

隕石に含まれるアミノ酸にはわずかなL体過剰が報告され、宇宙空間での円偏光紫外線などがその起源とされているが、ホモキラリティーの起源は未解明である。L体アミノ酸がどのように濃縮されホモキラリティーが実現したかを解明することを目標に、本研究では氷惑星内部での高圧条件下でのL体アミノ酸濃縮の可能性を調べた。L-アラニンとD-アラニンを異なる体積比で混合した水溶液をダイヤモンドアンビルセルを用いて3GPaまで加圧し、X線回折パターンによってアラニン結晶と氷高圧相VI, VIIが析出する様子をその場観察した。L:Dが7:3、6:4、5:5 の溶液からは DL-アラニンのみが析出した。L体が過剰に含まれているにも関わらず、余剰なL-アラニンの結晶は確認されなかった。この研究によって、氷高圧相に伴うDL-アラニンの析出によって、L-アラニンの濃縮が生じる可能性が示唆された。

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