抄録
放牧牛の採食草量をクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法,グラスメーター法を用いて推定した。スタンチョンでのけい留試験からクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法による採食草量の推定値は実測値とよく一致した。放牧時に測定したクロモーゲン法,クロモーゲン・酸化クロム法による推定値はよく一致した。クロモーゲン・酸化クロム法とグラスメーター法による採食草量の推定値はクロモーゲン法とクロモーゲン・酸化クロム法による場合ほどではないが比較的よく一致し,両法による推定値の相関はr=0.61(P<0.05)であった。以上の結果からグラスメーターが放牧牛の採食草量の推定に利用できることが明らかになった。