抄録
Tiは、金属の中で最も生体親和性が高いとされるが微粒子になると炎症性反応を惹起し得ることを前回、報告した。微粒子の生体為害性の発現には、金属の種類、粒径、形状など、様々な要因があると考えられる。本研究では、Tiの他にNi, Feも含め、各金属微粒子の粒径が生体為害性に及ぼす影響を生化学的分析法を併用して調べることを目的とした。
金属の種類により程度の差違はあるが、いずれの金属に対しても好中球からの活性酸素·サイトカイン産生量は明瞭な微粒子粒径依存性を示し、細胞刺激性、生体為害性は粒径に影響されることが示唆された。