人間生活文化研究
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スーパービジョンを通してのカウンセラーの共有不全経験についての検討
樽澤 百合
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2015 年 2015 巻 25 号 p. 236-240

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抄録

 心理臨床場面においては「共感」することの重要性や,「共感」が治療効果に良い影響を与えることが明らかにされている.しかし,カウンセラーが全てのクライエントの全ての内容に共感できるとは限らない.そこで,角田(1998)は共有不全経験と共有経験の2つを提唱し,この2つを伴うことで他者理解に至る成熟した共感となるとした.そのため,共有不全経験を経験した際にどのように対処するのかということが重要となってくるであろう.しかし,共有不全経験の対処法として特にスーパービジョンに焦点を当てた具体的な知見は少ない.また,カウンセラーの感情が治療に対して有効ではあるものの,初心者カウンセラーのクライエントに対する感情や混乱の生じ方に違いがみられると指摘されている.このことから,初心者と熟練者の両者において共有経験や共有不全経験を経験するであろうが,その際,セッション中に生じる感情や共有不全経験に向きあうに至るまでのプロセスには違いがあると考えられる.

 よって本研究では,カウンセラーの臨床場面における共有不全経験に焦点を当て,カウンセラーの共有不全経験への対処法を明らかにすることを目的とし,それらの検討の為に予備調査を実施した.

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© 2015 大妻女子大学人間生活文化研究所
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