2020 年 2 巻 p. 46-53
持続可能な社会づくりのためには,乳幼児期の教育が重要であり,OECDが指摘している「保育の質改革」は日韓共通の課題である。
韓国では,2012年3月に,幼稚園と保育施設(オリニジップ)の5歳児を対象に,幼保統合カリキュラムを制定した。翌年の2013年には,5歳児だけでなく3~5歳児のカリキュラムを統合し,「3~5歳児年齢別ヌリ課程」を制定した。日本では,2017年3月の改定によって,幼保統合カリキュラムが実現された。本稿では,日韓の保育カリキュラムが改定された方向性を視野に入れ,「保育の質」の捉え方について比較検討する。
研究の方法として,日本と韓国の3歳未満児の幼保統合カリキュラムの2領域「自然探究」と「環境」,「芸術経験」と「表現」を比較する。
日本の「保育所保育指針」と韓国「標準保育課程」との比較を通して,保育実践の質を保障するための3歳未満児の保育カリキュラムの在り方について考察することを,本研究の目的とする。