日本ヘルスサポート学会年報
Online ISSN : 2188-2924
ISSN-L : 2188-2924
原著論文
ワークライフバランスに着目した産業看護職による女性就労者へのメンタルヘルス不調予防のための一考察
山田 亜里沙
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 2 巻 p. 25-32

詳細
抄録

現在の日本の労働力人口は、約半数が女性である。一方、就労女性の自殺の動機の上位には、健康問題や勤務問題が挙がる。またうつ病患者の6割は女性である。女性に特徴的なストレス要因は、「労働の量的負担」「労働の裁量権不足」「社会的支援不足」であった。特に就労女性は賃金労働終了後も家事労働があり、ワークライフバランスに配慮した対策が必要である。対策の1つとして職場でも家庭でもない第3の居場所を提供できる「3L プロジェクト」を提案する。本案は女性就労者のメンタルヘルス不調を予防し、地域と企業に利益をもたらすための一考察である。

著者関連情報
© 2016 日本ヘルスサポート学会
前の記事 次の記事
feedback
Top