抄録
産学民連携研究プログラムW-BRIDGEは、大学・企業・生活者の三者一体となった取り組みによって地域課題解決型の環境活動モデルを設計、実施、発展させていくことを使命としている。多様な環境活動プロジェクトの社会普及を図るモデル構築を行ううえで、PO(Program Officer)によるP2Mに基づくマネジメントが適切に行われる必要があるが、一方で社会的な要請により、これらのマネジメントには、コンプライアンス・公平性・透明性が確保されることが不可欠である。こうした諸要因を踏まえ、公募を前提とした各プロジェクトをブラッシュアップするプロセス、および研究実施中における介入、研究期間後の成果活用支援などにおけるPOの機能について、過去10年124件のケース分析から明らかにする。