日本画像学会誌
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可溶化グラフェン塗布膜の形成と応用
上野 啓司
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2014 年 53 巻 1 号 p. 46-52

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抄録

グラファイトの構成単位層であるグラフェンは,非常に高い電荷移動度や熱伝導性といった優れた性質を持ち,さまざまな分野での材料応用が期待されている.今後グラフェンの応用を広く進めていく上では,高品質かつ大面積なグラフェン薄膜を,簡便な手法により形成することが重要である.本稿ではまず,グラファイトを化学的に酸化/単層剥離することで可溶化し,得られた酸化グラフェン溶液からグラフェン薄膜を塗布法により形成する手法を解説する.続いて,酸化グラフェン塗布膜の還元によって得られるグラフェン薄膜の特性について述べ,最後にグラフェン透明導電膜や酸化グラフェン薄膜を有機薄膜太陽電池,有機/無機ヘテロ接合型太陽電池,及び有機薄膜電界効果トランジスタに応用した筆者の研究成果を紹介する.

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© 2014 一般社団法人 日本画像学会
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