主催: 一般社団法人映像情報メディア学会
日本では4K・8K超高精細度テレビジョン放送が2016年より開始される.高解像度,高色域,高フレームレートによって,HDTVに比べてより臨場感・実物感の高い映像表現が可能となる.さらに,新たな要素として,映像が表現できる信号のダイナミックレンジを拡張した高ダイナミックレンジテレビジョン(High Dynamic Range TV: HDR-TV)方式を4K・8K放送へ導入することが検討されている.HDR-TV方式の一つとしてARIB STD-B67に規定されるHybrid Log-Gamma (HLG)方式がある.HLG方式のHDRを採用した4K・8K放送が放送品質を満たすためのHEVC所要ビットレートを実験によって検証した.その結果,従来の標準ダイナミックレンジテレビジョン(Standard Dynamic Range TV: SDR-TV)と同等のビットレートでHDR映像を良好に符号化できることを確認した.