抄録
本研究は,家庭での使用環境に近い状態でも高階調表示が画像の印象に影響するかを確認するため,画像の印象と階調数,ディスプレイのガンマ特性の関連性を主観評価によって調査した.評価は市販されている10ビットディスプレイを用い,明環境下で行った.調査の結果,画像の印象と階調数,ガンマ特牲には関連性があることを確認した.また,画像によってガンマ特性を適切に設定することで,明環境下でも階調数の増加により印象が向上する傾向があると示唆された.しかし,画像「花」「外観(建物)」,評価語「調和感」「質感」に関しては階調数の増加によって画像の印象の低下が見られ,高階調表示が印象に悪影響を与える可能性も示された.