会計プログレス
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人的資本の資産性と公正価値測定
サティヤム・コンピュータ・サービス社の事例を中心として
島永 和幸
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2007 年 2007 巻 8 号 p. 63-75

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抄録
 本稿の目的は,人的資本の価値情報が提供されているインドのIT企業のケースを用いて,人的資本の資産性および人的資本会計の展開可能性について明らかにすることにある。具体的に,以下の3点が明らかにされている。第1に,資源ベース観の下で,人的資本の持続的競争優位について検討し,現在のインドIT産業において人的資本が持続的競争優位の源泉をなしていることが明らかにされている。第2に,人的資本の資産性と公正価値測定の展開可能性について議論し,人的資本には資産性があり,公正価値測定が可能であることが明らかにされている。第3に,インドのIT企業のケースを分析することで,人的資本がアニュアル・レポートで実際に評価・開示されており,ブランド価値とともにオンバランス化が指向されていることが発見されている。
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© 2007 日本会計研究学会
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