日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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症例報告
一歯両得
2 歯の歯根破折に対して,智歯を分割後に2 部位同時に自家歯牙移植術を実施した1 症例
山内 真人
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2021 年 41 巻 1-2 号 p. 91-97

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抄録

患者は初診時56 歳,女性で,上顎右側小臼歯の疼痛を主訴に受診した.5 7 に歯根縦破折を認め,保存困難と診断した.患者には下顎右側に2 根性の8 を認めた.コーンビームCT による分析により,8 を歯根分割して移植術を行った場合,5 7 の抜歯窩(移植床)に歯根形態が適合することが判明した.そこで,2 歯喪失部位に,2 根性の8 の歯根を分割して2 部位同時の移植術を実施した.術後4 年以上良好に経過する.移植術によって,移植歯の正常な生着と移植床周囲の骨欠損部を含めた機能回復が得られたと考えている.

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© 2021 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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