日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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特別寄稿
下顎水平埋伏智歯抜歯時に ゼクリアバーの破折片が抜歯窩に迷入した 1 例
二宮 嘉昭武知 正晃
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2022 年 41 巻 3 号 p. 208-211

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抄録

左側下顎水平埋伏智歯抜歯時に,ゼクリアバー(サージカルカーバイドバー)の破折片が抜歯窩に迷入した1 症例を報告する.患者は22 歳,女性で,左側下顎水平埋伏智歯抜歯のために,紹介元歯科を受診した.歯冠分割時にゼクリアバーが破折したため,パノラマエックス線写真を撮影したところ,抜歯窩にゼクリアバーの破折片と思われる1 本の不透過物を認めた.紹介元歯科では破折片の除去が困難であったため,破折片の除去を目的に同日当科を紹介され受診した.初診時,抜歯窩からの出血を認めたため止血を行った後,抗菌薬による消炎を行った.2 カ月後,全身麻酔下にて左側下顎水平埋伏智歯抜歯窩に迷入したゼクリアバーの破折片を除去した.

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© 2022 特定非営利活動法人 日本顎咬合学会
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