日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
Online ISSN : 1884-8230
Print ISSN : 1346-8111
ISSN-L : 1346-8111
日本の地域歯科医療における顎関節症患者の実態
第1報予備調査結果―有病者の年齢構成と地域性
岡部 良博藍 稔屋嘉 智彦佐藤 雅之榎澤 宗司岡本 英彦森野 桃子藤井 薫原 吉宏嘉山 淳山本 裕信星野 高之
著者情報
キーワード: 顎関節症, 有病率
ジャーナル フリー

2004 年 24 巻 1 号 p. 94-100

詳細
抄録
顎関節症の有病率を調べるために, 日本各地183箇所の歯科診療施設における受診患者を対象にアンケート調査を行った.有効回答数16, 748を分析した.顎関節症の症状や徴候は, 男性9.9%, 女性17.3%に認められ平均で13.6%であった.顎関節症を有する患者は, 各年齢で女性のほうが男性より多く, 30歳後半にピークをもつ一峰性のカーブを描いた.有病率は11歳から急激に増加し, 50歳を過ぎると緩やかに減少した, 有病率の地域差は統計的に認められなかった.
著者関連情報
© 特定非営利活動法人日本顎咬合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top