日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学
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24 巻 , 1 号
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  • 野沢 浩道
    2004 年 24 巻 1 号 p. 19-22
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 篠原 俊介
    2004 年 24 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    プロビジョナルレストレーションは最終修復物が生物学的にも力学的にも受容できることを確認できる点で, 口腔再構築後の結果を予測できる重要な装置である.一般的にプロビジョナルレストレーションに用いられるマテリアルは即時重合型レジンであるがインプラント植立時に用いた場合, 手術部のサージカルステント及び術後の創傷の保護も兼ね, また治癒期間中ローディングを完全に遮断し咬合を維持しながら最終修復物のモニターとしての役割を果たすためにはメタルによるプロビジョナルレストレーションが有効であることが当症例を通じて確認された.
  • 武井 賢郎
    2004 年 24 巻 1 号 p. 28-32
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    全顎的に崩壊した歯周組織, 歯, あるいは歯列などを修復するに際し, リスクの大きい歯を保存せざるを得ない症例もある.リスクを完全に排除するという治療方針では重症のケースはどれも抜歯して総義歯になってしまうだろうし, 患者の同意も得られない, このような症例では必要に応じて治療を追加したり, 試行錯誤的な暫間処置をやり直したりしながら経過観察を続けなければならない治療の必要性が生じる, 当稿ではそれらの症例を提示し, 推移と最終治療へ導いていった過程を報告する.
  • 千葉 和彦, 伊藤 秀美, 村山 聡, 佐々木 具文, 佐々木 啓一, 青木 智彦
    2004 年 24 巻 1 号 p. 33-41
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々はバイオメカニクス的観点より, 種々の骨欠損を持つ両側性および片側性下顎遊離端義歯・支台歯を対象に, RPIクラスプなどを用いた場合の連結歯数や補助的維持装置等の役割に関する基礎的研究を行ってきた.ところで, これまで各種の支台装置が考案され臨床応用されてきたが, どのような欠損症例に, いかなる支台装置を用いたら適切なのかという選択基準は必ずしも明らかではない.そこで本研究では, 支台装置の具備すべき条件の基礎資料を得るため, もっとも生体力学的調和を保持するのが難しい片側処理による下顎片側性遊離端義歯を対象に, RPI, コーヌス, BASの3タイプの支台装置を用いた場合の支台歯およびその支持組織内部に生じる荷重伝達特性を擬似三次元光弾性法を用いて比較・検討した.
    その結果, 1.RPI義歯, コーヌス義歯およびBAS義歯の54支台歯とその周辺組織に生じる内部応力は, 5方向荷重時において, それぞれ異なった傾向の荷重伝達特性を示した.2.コーヌス義歯では垂直方向, 遠心方向および頬側方向荷重時において, またBAS義歯では近心方向および舌側方向荷重時において, 54支台歯とその周辺組織に, 高い次数のフリンジが認められ, 強い応力集中が観察された.3.RPI義歯の54支台歯とその周辺組織では, コーヌス義歯およびBAS義歯と比べて, 5方向荷重時すべてにおいて, その応力集中の程度が弱く, かつ良好な荷重伝達特性を示した.
  • 英保 裕和, 英保 武志, 英保 慎也, 英保 英一
    2004 年 24 巻 1 号 p. 42-49
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    口腔内には唾液, 血液, 浸出液, 呼気中の湿気, 体温による温度の上昇など, 被接着面を汚染したり, 接着強度や硬化時間に影響を与えたりする可能性のある因子が存在する, また, 舌や頬粘膜の存在が口腔内における接着操作を困難にする.口腔内で安定した接着結果を得るためには, これらの因子を排除することが必要である.その目的のために通常はラバーダムが使用されるが, 操作が煩雑であるうえ機能に限界がある.
    我々は接着や無菌的処置に適した口腔内環境を容易に作り出せる新しい防湿システム“多機能バキュームチップZOO” (ZOO) を開発した.ZOOには吸引管としての機能, 防湿機能, 口腔内を乾燥させる機能, 舌や頬粘膜を圧排する圧排器としての機能, 開口器としての機能等がすべて組み込まれている.ZOOを口腔内に装着すればこれらの機能が同時に働き, 接着術式に適した環境を口腔内に容易に作り出すことができる.
    本論文においてZOOを補綴治療に応用する際の臨床術式を検証し解説する.
  • 柵木 寿男, 江黒 徹, 斎藤 洋一, 濱 仁隆, 宮崎 仁, 西田 紘一
    2004 年 24 巻 1 号 p. 50-53
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    レジン配合型グラスアイオノマーセメントは, 合着, 修復, 裏層用として広く使用されていた.
    本研究の目的は, レジン配合型グラスアイオノマーセメントを測定することである.
    3種レジン配合型合着用グラスアイオノマーセメント, 3M ESPE社製Vitremer Luting Cement (VLC) , ジーシー社製Fuji Lute (FLE) , Fuji Luting (FLG) , およびジーシー社製従来型合着用グラスアイオノマーセメントFuji I (FON) を本研究で使用した.
    試料はISO 9917, およびJIS T 6607にしたがって作製された.練和終了直後, 30秒後, 60秒後, 90秒後, 120秒後の値を測定した.
    得られた被膜厚さ平均値は, VLC: 8.1~10.4, FLE: 8.1~11.1, FLG: 6.1~12.8, FON: 10.9~18.3μmであった.
    二元配置分散分析の結果, セメントの種類, 荷重負荷開始時間が被膜厚さ値を変化させることが明らかとなった.
  • 嶋倉 史剛, 小林 之直, 細田 幸子, 菊池 一江, 葛山 賢司, 申 基〓
    2004 年 24 巻 1 号 p. 54-58
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    重度歯周炎によって臼歯を喪失し, 摂食障害をきたした患者に対して, 歯周外科などの歯周治療後, 清掃性, 審美性とともに残存歯の二次固定効果を期待して, コーヌステレスコープデンチャーによる最終補綴を行った.その後, 6ヵ月ごとのメインテナンスに移行し, 経過は良好であったが, 4年後に, 2近心に, 咬合性外傷が誘因と思われる垂直性骨吸収を認めたため, 咬合調整と歯周外科処置を行った.現在, 最終補綴後12年経過しているが, 著明な歯周組織の変化は見られず, 良好な経過が得られている, 今回の症例を通して, 歯の欠損を伴う重度歯周炎患者に対する最終補綴として, コーヌステレスコープデンチャーが有効であること, さらに, 定期的なメインテナンスの重要性を再認識した.
  • 居樹 秀明
    2004 年 24 巻 1 号 p. 59-65
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    After partial resection of the gingiva surrounding the tooth using an electrosurgical scalpel, various temporary filling materials were applied, and the wound surface repair state was compared. In a clinical study, each temporary filling material was applied to the wound after resection using an electrosurgical scalpel, and the wound surface repair state after about 2 weeks was observed. In an experimental study, the used temporary filling materials were implanted into the rat body, and tissue reactions were observed by microscopy. In addition, the antimicrobial effects of the temporary filling materials on pathogens of periodontal disease were evaluated. The following results were obtained.
    1. In a clinical study, the gingival state was the healthiest using Hy-bond, and relatively good using Neodyne α and Caviton. However, redness and inflammation in the wound surface were often observed using Neodyne α while gingival proliferation due to wear was sometimes observed using Caviton. Detachment often occurred using Copack and gingival inflammation or proliferation was relatively often observed using Stopping.
    2. In the rat body, marked inflammatory reactions to Hy-bond and Neodyne a were observed. Stopping and Copack were completely inert foreign materials, inducing capsulation.
    3. Hy-bond, Neodyne α, and Caviton had definite antimicrobial effects, while Stopping had no antimicrobial effects.
  • 柿山 洋富三, 武井 順治, 清水 真一郎, 松本 淳, 花島 美和, 佐藤 貞雄
    2004 年 24 巻 1 号 p. 66-73
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    上顎前歯舌側誘導路は顎関節構造, 咀嚼筋活動などと相互に関連しながら下顎運動を制御し, 発音, 咀嚼などの口腔機能において重要な役割を果たしている.この誘導面の傾斜角度すなわち矢状前方切歯路角を決定する際には, 矢状前方切歯路角と矢状顆路角 (Sagital condylar inclination) との関係が重要な手がかりとなっている.これまでの天然歯の計測などによる形態学的研究では矢状前方切歯路角はSCIよりも5~10°急峻な角度を有していると報告されている.しかし, 矢状前方切歯路角が生理的にどのような意味があるのか, あるいは下顎運動や筋活動にどのような影響があるのかについては, なお不明な点が多い.McHorrisは, 人為的に与えた急峻な矢状前方路角によって顎関節内障を発現したことを報告している.
  • 島倉 洋造
    2004 年 24 巻 1 号 p. 74-80
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    近年の歯科の進歩は著しく, 目を見張るものがある.基礎研究では遺伝子, 分子生物学では次々と新たな発見があり, 臨床でも, 再生療法, インプラント, 自家歯牙移植といった過去には考えられなかった手法もコンセンサスが得られてきた.そのような先人たちの遺産を臨床に応用していくわけだが, 実際行うのは困難がつきまとう.今回は重度歯周病患者に対して, 全顎矯正, 自家歯牙移植, そして補綴治療により咬合再構成した症例を報告したい.
  • 伊藤 秀文, 高山 寿夫
    2004 年 24 巻 1 号 p. 81-93
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1995年, 保母・高山は, 高山が物理学における運動学の3次元6自由度基本定理 (オイラーの定理: 図1a, 図1b) に基づいて導出した下顎運動の運動学的理論式 (図2) , 並びに高山が文献から抽出した下顎運動の基礎的データに基づき, 歯列模型を装着した咬合器を調節しながら, 第一段階で臼歯部を, 第二段階で前歯部をワクシングすることにより, 標準的な臼歯離開量を高い精度で再現性よく発現できる新しい補綴臨床術式ツインステージ法 (Twin-Stage Procedure) を開発した.
    以来, 著者の一人 (伊藤) は, 10余年間にわたり, 同法を補綴作業に適用するだけでなく, 同法を活用した咬合の診断方法について四百余の臨床治験症例を蓄積してきた.その結果, ツインステージ法を活用した咬合診断の際のガイドラインを設定することにより, 予知性のある咬合診断が広範囲かつ高い信頼度で可能なことが明確になったので報告する.
  • 第1報予備調査結果―有病者の年齢構成と地域性
    岡部 良博, 藍 稔, 屋嘉 智彦, 佐藤 雅之, 榎澤 宗司, 岡本 英彦, 森野 桃子, 藤井 薫, 原 吉宏, 嘉山 淳, 山本 裕信 ...
    2004 年 24 巻 1 号 p. 94-100
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    顎関節症の有病率を調べるために, 日本各地183箇所の歯科診療施設における受診患者を対象にアンケート調査を行った.有効回答数16, 748を分析した.顎関節症の症状や徴候は, 男性9.9%, 女性17.3%に認められ平均で13.6%であった.顎関節症を有する患者は, 各年齢で女性のほうが男性より多く, 30歳後半にピークをもつ一峰性のカーブを描いた.有病率は11歳から急激に増加し, 50歳を過ぎると緩やかに減少した, 有病率の地域差は統計的に認められなかった.
  • 高木 千訓
    2004 年 24 巻 1 号 p. 101-108
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    ハイドロキャスト法におけるティッシュコンディショナーを用いた入れ歯作りにおいて問題提起された生物学的反応は, 咬合に変化を生じる場合と生じない場合がある.変化のある場合は, これに従って治療すれば最終的には中心咬合位に到達する.
    一方, 口蓋の広い範囲をを一時的に刺激すると燕下位に向かって閉口することも知られている.このことは, ハイドロキャスト法やバイオロジックデンチャー法に深く関与しているものと思われる.
    診断用義歯を用いれば, 正常なのか, 顎機能障害がない低位咬合なのか, 顎機能障害なのかの判別が可能である.すなわち, 正常な顎運動をしている場合は変化がない.顎機能障害がない低位咬合の場合は, 下顎の左右で同じ変化がみられる.顎機能障害がある場合は, 下顎臼歯部で左右が違った変化がみられる.以上のような臨床的診断が可能である.
  • 石幡 伸雄, 野村 義明, 水谷 紘
    2004 年 24 巻 1 号 p. 109-119
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    咬合力のコントロールを叫ぶとき, 顎口腔系に害を与える力としてブラキシズムばかりに焦点を当てることなく, 見逃せない力として‘かみ癖’によって生じる力を取り上げる必要がある.かみ癖による力は本来弱い力であって, 顎口腔系に対して問題となることはないのであるが, それが固定化することによって衝撃力となったり, 繰り返し加わることによって累積力となり, 顎口腔系に大きな害を及ぼす.咬合力をコントロールするときに無視することのできないそれら力について解説を加えた.
  • 小坪 義博
    2004 年 24 巻 1 号 p. 120-126
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    オッセオインテグレーションインプラントが従来の修復治療に新しい一面をもたらしたことは周知の事実である.多くの症例には, 固定性の上部構造が用いられているが, いろいろな利点を備えるインプラントを支台として, オーバーデンチャーも受け入れられてきた.しかしながら, オーバーデンチャーの場合, 歯と粘膜との被圧変位量の差と義歯床下粘膜の管理が課題となる.インプラントの被圧変位量は歯牙より少なく, それゆえにその被圧変位量の差がインプラント義歯における管理の重要なファクターとなる.
  • 押田 智, 大音 孝一, 荒木 久生
    2004 年 24 巻 1 号 p. 127-132
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    日常臨床において, 下顎臼歯部欠損症例に対しては, 義歯の違和感, 残存歯への咬合荷重負担の増加などの点から, インプラント治療を行うことが多くなっている.
    今回われわれは, 下顎片側遊離端欠損症例に対し, インプラントを応用し, 良好な結果が得られたので, 一連の治療経過に若干の考察を加え報告する.
    患者: 下顎欠損補綴を希望し, 平成12年8月5日に本診療所へ来院された59歳男性である.
    初診時, 上下顎に数本の歯牙の欠損が認められ, 咬合の崩壊が疑われた.また, 残存歯においては, 全額的な慢性歯周炎および数歯にう蝕症が認められた, さらに, ブラキソファセットが認められブラキシズムの存在が疑われた.
    治療方針: 歯周初期治療と並行にスプリントを用いブラキシズムに対するコントロールを行った.再評価後, 下顎臼歯部欠損部位にインプラントを埋入, 約6ヵ月の治癒期間を待ち二次手術, プロビジョナルにて咬合の安定を図り最終補綴へ移行した.
  • 加藤 真弓, 林 丈一朗, 辰巳 順一, 難波 智美, 菊地 一江, 細田 幸子, 北爪 昭彦, 葛山 賢司, 申 基〓
    2004 年 24 巻 1 号 p. 133-138
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    上顎中切歯単独歯欠損にサージカル・インデックス法を用いたインプラント治療を行った.患者は19歳の男性で, 外傷により上顎右側中切歯を喪失し, 欠損部は唇舌的および垂直的な顎提の吸収が認められた.インプラントー次手術においては, オステオトームを用いて埋入窩の唇舌的幅径を拡大し, さらに自家骨移植とguided bone regeneration法を併用した.埋入から約6ヵ月後の膜除去時, インプラント埋入位置を模型上にトランスファーするために, サージカル・インデックスを採得した.また, 軟組織の垂直的高径を増大させるために, guided soft tissue augmentation法によりヒーリング・カラーを歯肉弁で完全に被覆した.サージカル・インデックスによりインプラント埋入位置が再現された模型上で, 適切なエマージェンス・プロファイルを付与したレジン製プロビジョナル・クラウンを作製し三次手術時に装着した.3ヵ月間調整した後, 最終補綴物を装着した.その結果, 機能回復および審美的改善はともに良好であり, サージカル・インデックス法は, 審美的なインプラント治療を行う上で有用であることが示された.
  • ―消費社会におけるホワイトニングの意味とは―
    深川 雅彦
    2004 年 24 巻 1 号 p. 139-144
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    In this paper, it will be argued that white teeth and the process of tooth whitening are economically tradable goods, in the sense that they are objects of economic transactions. This situation derives from the fact that dentistry is becoming ‘consumerized’ and that white teeth are assigned certain cultural values, represent something to be identified, and thus become what consumers are willing to pay for. It will be shown that white teeth are a ‘sign’ in a semiological sense and thus the providers of whitening emphasizes cultural images of white teeth, such as purity, health, beauty, and youth, in advertisements of whitening. Hence, whitening can be viewed as the practice of creating meaning by using signs.
  • 2004 年 24 巻 1 号 p. 145-159
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 菅野 博康
    2004 年 24 巻 1 号 p. 160-169
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1本の歯の大切さは, 誰もが十分に理解している.歯列弓, 対合関係, 下顎位そして患者さんの背景を含めたなかで, 歯の大切さを考え, どのように対応することが望ましいのかは, 長期経過症例が多くのことを教えてくれる.
    歯を削ることはできるだけ控えたい.しかし, 修復する以上は, 修復の要件をできるだけ満たすことが求められる.歯を大切にするために, 歯を十分に削ることが必要となる.
    歯を抜くことはできるだけ避けたい.しかし, 歯を口腔内に存続させることが隣在歯, 歯列弓, 咬合さらには全身にも悪い影響を与えることがある.積極的に歯を抜くことも必要となる.
    ブラッシング, 食生活, 生活習慣を含めたプラークコントロールによる歯周疾患の治療・予防は, 原因の多くが細菌による感染症であることから, 成果がかなりあがってきている.しかし, 全身状態, 生活環境に変化が生じたとき, これらのプラークコントロールの継続が難しくなり, 他人の手を借りなければ口腔健康の維持はできなくなる.超高齢化社会は, 歯にとっては手ぱなしでは喜べない現実がある.
  • 2004 年 24 巻 1 号 p. 170-178
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 保母 須弥也, 根岸 航也, 保母 浩児
    2004 年 24 巻 1 号 p. 179-188
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    Cerecシステムは, チェアーサイドで即日に歯冠修復治療を完了する唯一の歯科用CADICAMシステムとして良く知られている.今回3Dソフトウェアの登場により, 支台歯の情報を三次元立体画像として表示できるようになった.さらに咬合の精度, コンタクトポイントの調節精度, 自動マージン検索機能による適合精度, クオドラントトリーメントの実現など, その性能は大幅に向上した.
    これにより作業模型も対合歯列の模型もなしに, ナソロジカルな咬合精度を備えた修復物が作製できるようになった.従来, 我々が手作業で行ってきた仕事は, 今や全部空想の元で実行され, 修復物が完成するのである.近い将来, 汚く, 辛く, 夜なべ仕事の代表とされた技工作業はコンピュータを駆使するハイテックな作業へと変身するはずである.今, 歯冠修復治療の新ホライゾンが我々の目にはっきりと見えてきたのではないだろうか.
  • 小川 智, 李 一孝
    2004 年 24 巻 1 号 p. 189-198
    発行日: 2004/04/05
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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