日本呼吸器外科学会雑誌
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症例
銃弾による両側穿通性胸部外傷の1例
中島 大輔住友 伸一松本 和也松岡 勝成倉橋 康典三崎 伯幸中島 成泰
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2007 年 21 巻 4 号 p. 599-602

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抄録

症例は30歳代,男性.拳銃で両側胸部,右上腕の3ヵ所を撃たれ,ショック状態で当院へ搬入された.胸部CT上,左胸背部の皮下組織と右胸腔に銃弾を認め,左胸腔に大量の血液が貯留していた.血胸による出血性ショック状態であり,左胸部は緊急開胸術を施行した.右胸部は銃弾の穿通路から肺,縦隔,横隔膜の損傷が疑われ,観察と銃弾摘出の目的で胸腔鏡下手術を施行した.術後CT上,銃弾貫通による肺裂傷を認めたが,合併症はなく,術後10日目に退院した.

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