日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
論文
兵庫県南部地震以降の被害地震データに基づく建物被害関数の検討
翠川 三郎伊東 佑記三浦 弘之
著者情報
ジャーナル フリー

2011 年 11 巻 4 号 p. 4_34-4_47

詳細
抄録
2003~2008年に発生した7つの被害地震での罹災調査による建物被害データに基づいて、木造・非木造建物およびそれらの築年別の被害関数について検討した。被害率と最大加速度との相関は低く、計測震度や最大速度との相関は同程度に高いことを確認した。得られた被害関数は、兵庫県南部地震のデータに基づくものに比べて、1)震度の増加による被害率の立ち上がりが急で、2) 震度6強程度以下では同一の震度でより小さな被害率を与え、3)新基準と旧基準の被害関数の違いが小さい傾向にあることを示した。
著者関連情報
© 2011 一般社団法人 日本地震工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top