日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
論文
統合地震シミュレータ(IES)の仮想構築モデルに導入するMSSモデルとその応用に関する基礎研究
細 政貴飯山 かほり石田 孝徳藤田 航平山崎 義弘市村 強WIJERATHNE Lalith盛川 仁堀 宗朗山田 哲坂田 弘安山中 浩明廣瀬 壮一
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2015 年 15 巻 7 号 p. 7_295-7_305

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抄録
都市デジタルデータに基づき地盤と構造物を表す都市モデルを構築し、地震動と構造物群の応答のシミュレーション結果に基づき都市の地震被害を合理的に予測することを目的として、統合地震シミュレータ(IES: Integrated Earthquake Simulator)の開発が行われている。IESにおける構造物シミュレーションではFIBERモデルやMDOF(Multi Degree of Freedom)モデル等いくつかのモデルが実装されており、対象構造物に応じて選択できる。このうち最もシンプルなMDOFモデルの拡張として、MSS(Multiple Shear Spring)モデルも実装した。MSSモデルは本来、柱や免震部材のような部材単体への適用を念頭においたものであるが、水平面内の局所的な損傷の影響を各方向の応答に反映できることから、建物の層剛性モデルとして適用することでより精度の高い応答評価が期待できる。そこで本研究では、MSSモデルを層剛性モデルとして適用した場合の応答特性を把握するための基礎検討として、従来のMSSモデルと、その応用として建物方向別の水平剛性の違いを反映できる新たなMSSモデルも併せて提案し、代表的な地震動を用いてMDOFモデルを含めた各モデルの応答の差異について考察した。
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© 2015 一般社団法人 日本地震工学会
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