抄録
ミャンマーの最大都市であるヤンゴン市近郊では近い将来に大地震が発生することが予測されているにも拘らず、十分な地震災害対策がとられていない。そこで本研究では同市の地震防災性向上にむけたマイクロゾーネーションを行うことを目的として、市内中心部における地盤のS波速度構造推定を行った。推定には、微動の水平上下スペクトル比及び微動アレイ観測から得られる位相速度を用いた。微動観測は市内の26地点での単点観測および1地点での複数サイズのアレイ観測を実施した。その結果、同市内市街地域では地盤の1次、2次ピーク振動数は0.7~1.3Hz、20~40Hzにそれぞれ分布しており、またS波速度は最表層では140m/sで1~2mの層厚があり、それが深度100m程度で800m/sに達することが明らかになった。