日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
論文
立坑構造物の応答変位法解析モデルにおける「地盤ばね」をめぐる問題
志波 由紀夫
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 24 巻 5 号 p. 5_88-5_97

詳細
抄録

立坑構造物は,その多くが頂部から底部まで数十mに及ぶ鉛直方向の地中構造物であり,地震時に表層地盤全体の動的挙動の影響を受ける.その耐震解析手法として最も簡便で普及しているのは応答変位法であるが,そこでの重要な構成要素である「地盤ばね」のばね定数を設定する方法は確立していない.本稿では,その1方法である立坑・地盤一体のFEM解析によって算出する方法を採り上げ,例題を設定して実際に地盤ばね定数を算出してみる.そして,連続体の応力・ひずみの3次元連成作用のために,ばね定数は立坑と地盤の変位パターンによって値が異なってくる事実を示す.これをもって,地盤ばねという解析モデルについての問題提起とする.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 日本地震工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top