2025 年 25 巻 12 号 p. 12_60-12_75
地震発生時の現場映像を活用した被害の迅速な把握は,防災工学上の喫緊の課題である.とくに,人的確認による被害分類には時間と労力がかかることから,映像を用いた自動的な異常検知手法の確立が求められている.本研究では,異常が含まれる画像フレームかどうかを判別する機械学習モデルを応用し,その中身である異常種別を抽出することが可能かを検証した.判別する異常種別に特化した弱識別器と呼ばれる2クラス判別器を6種組み合わせたアンサンブルモデルを構築し,4つのアンサンブル手法を比較しながら最終精度の改善を試みた.データは地震映像切り出し画像と正解ラベルに加え動画IDのOne-hot入力の有無 2ケースにて実験した.結果,One-hot入力ありで弱識別器を単純並列させたモデルのハミング損失が0.0015となり,その他の3つのアンサンブル手法と比較して高い識別性能を示した.また,データ分割方法別の信頼性検証を行い,汎化における限界を明らかにした.