抄録
情報Ⅰでは科目全体を通して問題解決を学ぶことが求められている.情報デザイン分野でも問題解決的な活動を行う必要があるが,情報デザインの初学者である生徒にとって問題を発見することは難易度が高い.そこで本研究では,デザイン記号論で扱われている機能論的デザイン手法と効用論的デザイン手法の特徴を取り入れた授業を経て,その後の課題における問題発見にどのような特徴が見られるのかを明らかにする.またそれを踏まえて,問題発見に着目する情報デザインの授業において,デザイン記号論の二つのデザイン手法について,その特徴の取り入れ方を考察する.具体的には,それぞれの手法で学習した生徒の制作物や課題から,情報デザインの初学者に対しては機能論的デザイン手法の特徴を活かした活動ののちに,効用論的デザイン手法の特徴を活かした活動に取り組ませる方法などを提案する.